TOKYOポエケット

ポエケットニュース

第8回東京ポエケット

最初の数行の詩の後にコトバを付け加えていろいろな人がつながり、膨らんで、やがて最大な詩となっていく。
会場におかれた白い紙に綴られた、交流の軌跡です。

隅田川のことばが飛んでいく
でも 気をつけろ
生きているのはお前ではない
(雅美)

このやろう
スミにおけねえ、江戸っ子だねっ!
(謙)

すまない ないまぜの
不透明な 空気
やりすごさないで
(ヤリタ)

カスケードに落ちていく
ふと振りかえる時の
彼は誰?
(菊池)

汝は汝 淋の真横にいつもくっついている
ジャマ臭い とてもジャマ臭い
(松田道貴)

土曜日の夜はバス停で
パジャマを着たクジャクと麻雀した
あざらしを抱くほどむずかしくはなかった
(久谷雉)

彼とクジャクがしゃがんで
マージャンをしているバス停の
傍らを通り過ぎた僕は
深夜の黄色信号の向こうの
むれたアスファルトに
飢えた瀕死のクマを見つけて
通り過ぎたかったのだが
ひものほどけた僕の靴がクマを横切ろうとした
その時に
うつぶせのクマが少し手を伸ばしたので
僕はにぶい気持ちに爪をひっかけられ
傾いたまま気をつけをした 夏の夜
(服部剛)

ぼくはこぶたに電話をかけた
「おいコブヤマ、道に瀕死のクマがいるぜ」
こぶたは言った
「そんなことより、うちに来いよ。

冷えたシャンパンが待ってるぜ」
おれの耳の奥で 何かがざわめき始めた
(タナソウDX)

三三、三三、三三の三三から三三が三つ
さんざんな目にあって さめざめと泣き
殺気立った瞳で さっきまでいたのでした
(紀ノ川つかさ)

Bu! Bu! Bu! 瞳は走る
天地無用フラジャイル
イスラエルまで永らえて
(大村浩一)

戒名は
居孤児院依怙地
生ぬるい風 歯が立たず 良し
(ひふみ)