TOKYOポエケット

ポエケットニュース

第六東京ポエケット

第6回ポエケットは2002年9月8日の日曜日に開催されました。土曜日開催が2回続きましたが、やっと今回は日曜日。開催時間も2時から7時30分と長丁場です。そのせいか出展ブースが24と多く、かなりの賑わいをみせました。やはりポエケットは日曜日でないといけません。ブースも回を重ねるに従い、それぞれユニークな試みがなされていて、詩人ではない江戸博の一般のお客様たちも楽しんでいたようです。たとえば、あるブースはくじびきで駄菓子を景品にしたり、他では車のナンバー写真によるパソコンスロット(?)でお客を遊ばせてくれる、といった具合。

以前はお客も出展者もどこか恥ずかしがっているような風情でしたが、いい意味で「慣れた」のでしょう。どこのブースもにぎやかでなごやかでした。だからこそ一般のお客様も入りやすかったのですね。「内輪だけの集まり」感が強かったポエケットもやっと自然体になれたようで、うれしいです。アンケートの回収率も一番高いようでした。

今回のゲストは京都から萩原健次郎さん、東京は支倉隆子さんをお呼びしました。ポエケットではめずらしくお二人とも現代詩人です。しかしリーディングの手法は全然違います。萩原さんが歌手のMISIAを例にあげながら「懐かしいもの」について語り、すっと朗読に入っていきます。気持ちのいい不思議な時間でした。それとは反対に支倉さんは観客を巻き込んだ演出を施しました。たとえば、1行の詩句をあちこちから叫ばせたり、一人を舞台に上げて掛け合いでリーディングしたりといった具合です。違うタイプのリーディングを聞くことができたのは、初ポエケットの人たちにとっても、よかったのではないでしょうか。

そしてもうひとつの目玉イベントである「フレンド・シップ協定式」。言葉は大げさですが、ようするに京都の「ぽえむばざーる」と東京の「ポエケット」が手を結び、のんびり協力しあおうというものです。

いずれ「夏のポエケット」「秋のぽえざる」と並び称されるようになりたいと思っているのですが、だめですか。

(昨年の詩学11月号に「斜め横断しながらポエケットと遊ぶ」というレポートを書きました。よろしかったらどぞ)


ラウンドカッツとポエケット

安田倫子

東京、文京区白山のjazzspot映画館で99年から2ヶ月に1回のペースで続いているオープンマイクの企画は、「スルー・ザ・ヴォイス」、「クロッシング映画館」を経て2003年より「ラウンドカッツ」として始まった。映画館でのオープンマイクは、(1)毎回小冊子を配布。(2)その場で挙手による朗読。(3)参加者同志で質問や感想を交わす。以上を特色として打ち出している。こと小冊子においては、当日朗読する(した)ものを投稿形式でまとめている。小冊子があることで、朗読会でありながら聴く言葉だけでなく、活字への取り組みにも力を入れる参加者が多い。また司会者の案内のもとで挙手制をとることによって、全体の進行を司会者(ラウンドカッツでは各回チェンジしている)だけでなく参加者同士がコントロールすることにもなっている。この挙手制は、ラウンドカッツになってから特に重要なポイントになっているように思う。朗読の勢い、テキストの関連付け、全体の中での自分の立ち位置を一人一人が考えた上での挙手になってきているのには驚かされる。オープンマイクでありながら参加者の意識が確実に上がってきている手ごたえをはっきりと感じることができる。

スルー時代に第二回東京ポエケットに初めて参加した時の隣のブースはプリシラレーベル、思えばポエケットを通じて本当にたくさんの企画や・同志たちに出会うことができた。ポエケットは多くの同人や企画・詩人との太いパイプだと思う。そこから互いが必要とし合うパイプを繋ぐことができる。ブースの出店数がかなり増え、開催時間も調整されているが、初期の頃の全ブースからパフォーマンスを兼ねたPRが出来るスタイルがまたあったらいいかなとも思う。(今では非常に難しいことではあると思うが・・・)個人的にはブースを出店することだけでなく、祭りの露店めぐりのようにまず各ブースをふらっと立ち寄ることが重要なのでは?と思っている。


プリシラ・レーベルとポエケット

プリシラ・レーベルは詩と朗読に関する制作物(CD、書籍、季刊紙等)、イベントなどを企画運営しているインディーズ・レーベルです。

ポエケットでは沢山の詩との出会いがあります。お祭り感覚でブースを巡り詩を物色するなんて面白い試みです。詩人ばかりでなく、詩を好む人達が同じ空間を歩き、ある詩人はデパートの店員よろしく笑顔で詩集を売り込み、またある人は初めて詩の朗読を体験します。地方から若いカップルの詩人がブースを出し、待つだけでなく各ブースを飛び歩きながら可愛らしく挨拶します。「詩が止まっている」という感覚は、人の流れと会話と気さくな掛け声と共に消え去り、詩の作り手と詩を求める人達の間を流れていくのです。いつかポエケットも世界的な催し、詩の万国博みたいになったらもっと面白いな、なんて思いに耽りながら「こんにちは」と開かれた言葉たちに笑い掛けます。


リリック・ジャングル平居謙のひとこと

ポエケットには本屋の詩集コーナーにはない隙がある。
そこで一日中隙だらけの自分になって過ごすのがとてもステキだ。