出演: 飯田みち代 三島由紀夫は、戦後憲法下における自衛隊のあり方に疑問を抱いていました。自衛隊が正規の「国軍」となることを切望し、三島と共に蹶起しクーデターを起こす有志を募るため、三島が組織した「楯の会」のメンバー4人と共に、自衛隊市ケ谷駐屯地の総監室を占拠、集まった自衛官800人余に2階バル … ※5日、6日とも、14:30からプレトークを開催, 2015年11月29日(日)13:00~ 与那城敬 これは難解で硬質、そして魅力的な本です。 作者は精神科医です。 この本を書くキッカケは、三島由紀夫の小説「金閣寺」を読み、直感的に放火犯人は精神分裂症(統合失調症)の発症前の状態であると気 … 「金閣寺」と聞いて、皆さんは何を頭に思い浮かべますか? 三島由紀夫の『金閣寺』や修学旅行の思いでなどいろいろあるでしょう。日本人で「鹿苑寺(金閣寺)」を知らない人はいませんが、金閣寺はどのようなものかと聞かれて説明できる人は少ないのです。 作曲:黛敏郎 演出:田尾下哲、田丸一宏 | 三島由紀夫「金閣寺」のあらすじを簡単にご紹介します。物語は、金閣寺の美しさに惹かれる主人公の告白を綴っていく形で進みます。貧しい寺で生まれた溝口は、僧侶である父から金閣寺ほど美しい物はないと繰り返し聞かされて育ちます。 三島由紀夫(平岡公威)は祖母に女の子として育てられ、男性としての劣等感やコンプレックスがありました。自伝小説『仮面の告白』でそのことを吐露しています。肉体と精神, ロマンス, ボディービル, 愛情, 美学, 文学 武田優子 ※小学生~高校生無料(入場の際、要学生証提示)、オペラ公演チケット購入者無料(チケット要提示), 1925年、東京生まれ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947年東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入省するも9か月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第4巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。, 沢田研二やBUMP OF CHICKENを手掛けた木﨑賢治が語る、ものづくりの極意, 聴き手一人ひとりの人生の物語と並走してきた4人。10周年ライブに寄せて、3人が綴る, 2020年、全4回にわたって行われてきた対談連載企画『角舘健悟の未知との遭遇』。青葉市子と遭遇し、教会に迷い込んだ2人の秘密のセッションの様子が公開された。本連載の趣旨でもあり、2人を繋いだYogee New Wavesの”Summer of Love”と、青葉市子の”みなしごの雨”を披露。クリスマスの夜にどうぞ。(川浦), Copyright CINRA, Inc. All Rights Reserved. 私・・・父方の叔父の家に預けられて、東舞鶴中学校に通っている。体が弱いうえに、生来のどもりがあり、引っ込み思案。 読んでみたいけど手に取れなかった三島由紀夫の小説。難しそうで何がおすすめかわからず選べない方も多いのではないでしょうか。今回は三島由紀夫の小説を読むために作品の選び方から、人気のあるおすすめの作品をランキング形式で紹介していきます。 今村洋一 藤村はるか 高田正人 料金:S席10,000円(Sペア19,000円) A席8,000円 B席6,000円 C席4,000円 学生(24歳以下)2,000円 谷口睦美 吉原圭子 金閣寺 三島由紀夫. 嘉目真木子 台本:長屋晃一 会場:神奈川県 山手 神奈川近代文学館 原作:三島由紀夫 黒田博 料金:一般800円 学生600円, 日本語による朗読劇「金閣寺」 三島由紀夫の代表作『金閣寺』の内容と魅力をわかりやすく紹介。放火犯の内面に迫りながら、社会から孤立した人が破壊行為に向かっていく悲劇を描いた名作です。 三島由紀夫の【金閣寺】の魅力を教えてください 主な登場人物3人の人間模様がみどころ。日常にも活かせますよ!a、からだの不自由な男(振り回す側、操作者)、b、自殺してしまう純粋な男(ただの支店、利用させて頂きます! 講師:松本徹(三島由紀夫文学館館長) 演出:田尾下哲 黒木佳奈 白木原しのぶ 三島由紀夫さんの本を読んでみたいのですが、初心者ですので 三島ワールドに入るにあたりまず初めに壁を感じる事のない読みやすい作品や、読みやすい作品を教えていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。金閣寺はどうですか? 「物語」は人間が生きていくにあたって欠かせないもの。小説や漫画、映画はもとより、「死んだら天国に行く」といった死生観も1つの物語だし、「農家が心をこめてつくった野菜」にも物語がこめられている。われわれの人生から物語を取り除いたら、そこにはひどく味気ない「現実」しか残らないだろう。 三島由紀夫の『金閣寺』は、日本文学が誇る不朽の名作と言われている。主人公である青年僧・溝口が、自己のアイデ … 三島由紀夫の代表作まとめ ・三島由紀夫が 『爆報フライデー』で特集。 ・三島由紀夫の初心者向けオススメ 代表作は、 『金閣寺』 『午後の曳航(ごごのえいこう)』 『潮騒(しおさい)』 ・三島由紀夫の 映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」 小林裕 指揮:下野竜也 料金:500円(予約不要) 解説>「金閣寺ほど美しいものは此の世にない」と父に教えられ、金閣の美に憑りつかれた学僧の私は、生来の重度の吃音症で苦悩する人生を送る。脳裏にたびたび現れる金閣の美と呪詛の中で、やがて金閣を放火するまでの心理や観念を戦中戦後の時代を映しながら描写する。 女に魅力を感じず、血に塗れた死を憧憬しつつ自らの性的指向に煩悶する少年「私」。軍靴の響き高まるなか、級友の妹と出会い、愛され、幸福らしきものに酔うが、彼女と唇を重ねたその瞬間「私には凡てがわかった。一刻も早く逃げなければ 小森輝彦(12月5日のみ) 先日TLに流れてきたツイート。 今年、没後50年だそうですが、三島由紀夫が、なぜ高く評価されるのか私にはわかりません(小声) — チュンカチュンカ (@chunkachan) November 25, 2020 本当にそのとおりで、没後50年だか何だか知らないが、三島を妙に美化しようとする風潮にはうんざりさせられる。 三島由紀夫を語るならば、その文章・文体の魅力、壮麗なまでの日本語の巧みな美しさについて触れてほしいのに、こうしたドキュメンタリーでも急に「金閣寺」の一節が朗読され始めたりこそすれど、三島の文章について深く切り込まれることはない。 会場:神奈川県 日本大通り 神奈川県民ホール 大ホール 三島由紀夫は官僚の家に生まれ、東大を卒業後、一時は大蔵省(現在の財務省です)で働いていたというエリートですが、なかなか愉快な人物だったようです。 会場:神奈川県 日本大通り 神奈川県民ホール 大ホール 岸田研二 三島 由紀夫『金閣寺』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約2751件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 人間の暗澹たる闇の部分を美しいと思えるのは文学の魅力的な力だと思う。最初から最後まで圧倒され少しも共感してはいけないんじゃないかと思える程。いつ読んでも感想はまとまら … 安藤幹純 鈴木准 宮本益光(12月6日のみ) 三島由紀夫が没してから50年。新潮社は「新・三島由紀夫」フェアを展開。新潮文庫全作品のカバーリニューアル、三島が『わが友ヒットラー』を朗読した秘蔵音源の限定公開、文庫の新解説収録、新編短編集『手長姫 英霊の声』刊行、『芸術新潮』『新潮』で特集など。 今回はそんな三島由紀夫の作品の目線で金閣寺に対峙してみる旅へとご案内します。 ※写真は鏡湖池と金閣 金閣は極楽浄土を表現した、日本美を代表する寺院建築 以下は三島由紀夫の「金閣寺」からの一文です。「金閣は私の前にその全容をあらわした。 三島由紀夫の金閣寺を読んだので登場人物などの備忘録を書きました。 ご参考までに。 第一章 登場人物. 今夜は三島由紀夫特集をしていた。母も見ると言ってたので私も見る事に。私にとっての三島は東京市ヶ谷駐屯地での演説だった。『楯の会』のリーダーでその“キリリ”とし… 三戸大久 私:主人公。生まれつき吃音(きつおん。どもること)を持っているせいで、消極的な性格で、社会になじめていない。 有為子(ういこ):裕福な家の美しい娘。主人公に女性への苦手意識を芽生えさせた。 鶴川(つるかわ):主人公と同じく、金閣寺で修業をする青年。吃音を持つ主人公と仲良くしてくれる唯一の存在。 柏木(かしわぎ):主人公の大学の友人。内反足(足が異常に曲がる障害)の持ち主だが、それを利用して多くの女性をもてあそんでいる。 岩崎雄大 台本:クラウス・H・ヘンネベルク 三島由紀夫の人物像や魅力とはなんでしょうか? 三島由紀夫の人物像や魅力. 2015年11月29日(日)16:00~ こんにちは、『文人』です。小説『金閣寺』は三島由紀夫の代表作。文学の名作として今も読み継がれています。1950年に起こった金閣寺放火事件をモデルに、放火犯の内面が深く描かれています。主人公の「私」が抱えている悩み、劣等感、孤独……そして国宝・金閣寺の破壊へ突き進んでいく悲劇。現代の社会問題にもつながるテーマが潜んでいます。今回はそんな『金閣寺』の内容と魅力をわかりやすく紹介していきます。, 一九五〇年七月二日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。『金閣寺』(三島由紀夫/著 新潮文庫)裏表紙の紹介文より, 『金閣寺』は、金閣寺放火の犯人である主人公「私」の視点で書かれた小説です。「私」は、生まれてから金閣寺放火にいたるまでの半生を、自伝風に告白します。京都府北部の舞鶴市で、お寺の子として生まれた「私」。父親は小さな寺の住職です。幼い頃から「私」は、父から金閣寺の話をよく聞かされていました。「金閣ほど美しいものはこの世にない」父にそう教えられます。金閣寺の実物をこの眼で見たことのない「私」は、想像のなかで最も美しい金閣寺を思い描きます。そうして「私」は金閣寺のとりこになります。さまざまな景色のなかに金閣寺の幻を見るまでになり、その美におぼれてしまうのです。, 「私」は生まれつき体が弱く、容姿でも人に劣ります。運動が苦手で、競争でも鉄棒でも人に負けてしまう。さらに吃音症があり、人前でしゃべろうとすると、どもる癖がある。運動で負け、吃音のせいで人にからかわれる。ふつうの人間のように楽しくしゃべることも、遊ぶこともできず、学校ではいつも独り。「私」は劣等感を抱えながら成長していきます。, 引っ込み思案で、他人と関わるのが苦手な「私」。十代の半ばにして、優しい父を病気で亡くします。棺桶に納められた父を見ても、悲しみの感情が出てこない。感情をうまく表現できないのです。「私」は周囲の人間から理解されず、常に孤独を感じています。, 父の死後、父の友人である鹿苑寺(金閣寺)の住職に引き取られた「私」。憧れの金閣寺を観ながら、寺での生活を送ります。その頃、戦争が激化。京都の街も空襲で焼けるかもしれない。もしそうなれば、自分も、金閣寺も焼けるかもしれない。自分と金閣寺が同じ運命を共有している。こう考えた「私」は、一体感の喜びを感じます。孤独な「私」は、自分と、金閣寺と、その他すべてを呑みこむ炎を――大災厄の悲劇を夢見ることで、心をなぐさめていたのです。, 戦争は日本の降伏によって終わりました。京都が空襲を受けることもなく、金閣寺が焼けることもありませんでした。「私」の夢想は裏切られました。孤独な日々がまたこれからも続く。絶望した「私」は、ゆがんだ暗い思想にとりつかれます。金閣寺の美に対して、「私」は醜い。現実も、人間も醜い。不幸な人間が、周りの不幸を喜ぶように――「私」は人々の不幸や堕落を見ることで、心をなぐさめようとします。そればかりでなく、「私」自身も、悪の行為に手を染めるようになります。, 青年になった「私」は、父親代わりの住職に反抗したり、大学を無断欠席したりと、素行が悪化していきます。そしてとうとう、住職から見放されました。, 「お前をゆくゆくは後継にしようと心づもりしていたこともあったが、今ははっきりそういう気持がないことを言うて置く」『金閣寺』(三島由紀夫/著 新潮文庫)より引用, 住職にそう言い渡された「私」。寺での居場所がなくなり、社会からドロップアウトします。追い詰められた「私」は、徐々に狂気に駆られていきます。, (中略)今までついぞ思いもしなかったこの考えは、生れると同時に、忽たちまち力を増し、巨おおきさを増した。むしろ私がそれに包まれた。その想念とは、こうであった。『金閣を焼かなければならぬ』 『金閣寺』(三島由紀夫/著 新潮文庫)より引用, 金閣寺への執着から生まれた、突然の破壊衝動。この世で最も美しい金閣寺を焼く。価値あるものを破壊したい。「私」は狂気に突き動かされていきます。, 「○○をぶっ壊す」「不祥事により○○のSNSが炎上」「○○叩き」現代でも私たちの身のまわりにはさまざまな破壊があります。ストレス、孤立、行き詰まり……人が追い詰められたとき、思いつくのが破壊。壊すことで解放感を得たり、現状を打破しようとしたりする。自分の行いを正当化し、何か重要な意味を見出して、歯止めがきかなくなることもあります。破壊には人を突き動かす魅力があり、狂気におちいる危険があるのです。小説『金閣寺』の主人公「私」は、金閣寺を焼くという想念にとりつかれ、狂気の道を進んでいきます。「私」には罪の意識というものがありません。金閣寺を破壊することに崇高な意味を見出し、自分の行為に酔ってしまいます。小説『金閣寺』は放火犯の「私」の内面を描きながら、同時に、破壊へ向かう人間の危うさを浮き彫りにした作品なのです。, 三島由紀夫の名作小説『金閣寺』には、個人の生きづらさ、心の闇が深く描かれています。劣等感や孤独に苦しみ、他人の不幸を見ながら自分をなぐさめる「私」。社会からの孤立。追い詰められた末の破壊衝動。「私」の置かれた状況は、現代の社会問題にも通じているように思います。「暗そうな小説だな……」と思うかもしれませんが、それだけではありません。金閣寺の美しく繊細な描写も、この小説の魅力です。物語の場面が鮮やかに焼きついて、一度読んだら忘れられない読書体験になりますよ。興味のある人はぜひ本を手に取ってみてください。, 1992年生まれ。埼玉県出身。読書と散歩とひとり旅が好き。日々の読書で得たことをブログで発信していきます。, humibitoさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog 出演: 山﨑将平 EY∃の個展『“LAG-ED”EY∃ exhibition』が心斎橋PARCO&渋谷PARCOで開催, パティ・スミス写真集『the doors of light』1月刊行 撮影は富永よしえ, 「物語」は人間が生きていくにあたって欠かせないもの。小説や漫画、映画はもとより、「死んだら天国に行く」といった死生観も1つの物語だし、「農家が心をこめてつくった野菜」にも物語がこめられている。われわれの人生から物語を取り除いたら、そこにはひどく味気ない「現実」しか残らないだろう。, 三島由紀夫の『金閣寺』は、日本文学が誇る不朽の名作と言われている。主人公である青年僧・溝口が、自己のアイデンティティーに苦悩し、葛藤の末に金閣寺を放火するまでを描いたこの作品。その思考の道筋は、1956年の執筆から60年あまりの時を経ても、いまだに人々を惹きつけてやまない。小説のみならず、近年は宮本亜門が演出、森田剛(2011年初演)や柳楽優弥(2014年再演)主演で続けて舞台化されており、ニューヨーク公演(2011年)も盛況のうちに幕を閉じた。, 今年12月、神奈川県民ホールで上演される『金閣寺』は、1976年に黛敏郎が作曲したオペラ作品だ。日本を代表する作曲家として、“涅槃交響曲”“曼荼羅交響曲”などの管弦楽作品、映画音楽では、今村昌平監督『にっぽん昆虫記』(1963年)、浦山桐郎監督『キューポラのある街』(1962年)、小津安二郎監督『お早よう』(1959年)などを手がけた黛。そんな彼が、ドイツの歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラから委嘱を受けて、生前から親交の深かった三島由紀夫の『金閣寺』を原作として創作、同歌劇場で1976年に初演された。, 日本では1991年の全幕初演以降、97年、99年に上演。今回16年ぶりの新制作公演で演出を務める田尾下哲は、「日本に限らずいちばん好きな作家」と三島由紀夫を褒め称え、そのエッセンスを豊かな言語表現に見ている。, 「明日こそは金閣が焼けるだろう。空間を満たしていたあの形態が失われるだろう。……そのとき頂きの鳳凰は不死鳥のようによみがえり飛び翔つだろう」(三島由紀夫『金閣寺』新潮文庫、2003年), 三島の壮麗な文体に影響を受けた作家は数多く、たとえば、芥川賞作家の平野啓一郎も『金閣寺』に文学の洗礼を受けた一人。「絢爛豪華で、今まで自分が読んでいた日本語とまったく違っていました。また、ロジックが明晰な上に、表現も華麗なんです。『こんな言い回しがあるのか!』とページをめくるたびに感動がありました」(cakes 2014年8月5日掲載のインタビューより)と、リスペクトを惜しまない。, そして、三島が言葉によって「現実を超える想像」を引き起こしたように、田尾下は、演技や音楽を用いて観客の脳裏に現実を超える想像を引き起こし、深い感動を与えることを目論んでいる。そんな舞台の中心に置かれるのが、『金閣寺』の持つ物語性だ。出演者が俳優ではなく歌手と呼ばれ、台詞ではなく歌が歌われるオペラでは、表現における音楽の重要性が強くなり、言葉や物語の強度が弱まってしまいがち。しかし、これまでオペラのみならず、演劇やミュージカル作品の数々を手がけてきた田尾下は、演出家の仕事を「物語を物語ること」と定義しており、今回のオペラでも「三島の書いた骨太の物語を物語る」というシンプルかつ大胆なコンセプトをこの作品の中心に据えているのだ。, そして、物語は言葉だけのものではない。オペラの指揮を担当する下野竜也もまた、音楽で「物語ること」を熟考し、言葉と音楽とを一体化させようとしている。, 下野:活字を読んでいると、頭のなかにさまざまな情景が浮かび上がってきて、ファンタジーが生まれますよね。そんなファンタジーを強く具体化させるのが音楽の力なんです。テキストだけでも物語は生まれます。しかし、言葉が歌われ、音楽が演奏されることで、より強いエネルギーで『金閣寺』を物語ることができるんです。, 下野の語る「強いエネルギー」とはどのようなものだろうか? 取材のために稽古場を見学すると、その舞台は、まるで歌手の語る物語と、音楽が生み出す物語とがせめぎあい、渾然一体となっているかのような不思議な感覚に襲われた。俳優が言葉を歌い、オーケストラによる演奏は、シーンの風景、登場人物の心情の機微、そして物語の展開を予感させる。オーケストラの演奏と歌が織りなす『金閣寺』は、活字で読むのとはまた別の味わいを観客に与えてくれることだろう。そして、オペラが生み出す圧倒的な「音」と「言葉」のエネルギーによって、観客たちはより深く青年僧・溝口の苦悩に肉薄し、金閣寺に火をつける葛藤を体感することができるのではないだろうか。, 2015年12月5日(土)、12月6日(日)OPEN 14:15 / START 15:00 ブログを報告する, 青年になった「私」は、父親代わりの住職に反抗したり、大学を無断欠席したりと、素行が悪化していきます。, 自分の行いを正当化し、何か重要な意味を見出して、歯止めがきかなくなることもあります。. ※『金閣寺』(三島由紀夫/著 新潮文庫)の名言紹介 こんにちは、『文人』です。 小説『金閣寺』は三島由紀夫の代表作。 1950年の金閣寺放火事件をモデルにした作品です。 生まれつき体が弱く、容姿に恵まれず、吃音症に悩む主人公の「私」。